藤浪、緩急自在!

「変化球をうまく使ったり、カウントを整えたりできたのは収穫です」
藤浪が28日、ウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)に先発。6回1安打無失点、6奪三振無四球と完ぺきな内容だった。新しく身につけた脱力投法も披露し、
「球威があるところも自分の魅力のひとつだと思いますが、両方うまく使っていけたら。ポンとカウントを取りにいきたいときに、リラックスして投げられたら」
立ち投げのような力感のないフォームで、カットボールを多投。ストライク先行の投球でポンポンとカウントを整え、最後は最速147キロを計測した真っすぐで仕留めていった。変化球を多投するNEWスタイルで、5年目シーズンに挑む覚悟を示した。

WBC期間中の登板は2試合。調整不足を不安視されていたが、結果で周囲の声を一蹴した。本人、首脳陣ともに中6日で、4月4日・ヤクルト戦での今季初先発にGOサイン。視察に訪れた金本監督が、
「いけそうやね、開幕は。これで一安心」
といえば、藤浪も、
「一軍の試合に投げられない状態かといわれたら、そうじゃないので…」
と、自信をのぞかせた。

※ オープン戦全日程終了。オープン戦で確かな収穫があったのは、救援陣。ベテランと、若手がマッチした戦い方ができた。この日も、リリーフ4人が無失点リレー。金本監督も、
「ピッチャーに関しては、(手応えが)ちょっとあるかな」
糸井らベテラン組にも、好感触を得ている。しかし、チームに勢いを与えるべき若虎が物足りない。だから、開幕オーダーが決めきれない。
「ちょっと原口、北條が気になるけど、あとは腹を据えてやっていくしかないんだから」

☆ <オープン戦:オリックス4-2阪神>◇26日◇京セラドーム大阪

「3番・中堅」でスタメン出場した糸井が、虎初タイムリーを放った。3点を追う6回二死二塁の場面。スライダーを振り抜くと、打球はふわり。背走する二塁手の伸ばしたグラブをはじいて転がった。
「打ったのは、スライダー。ボール気味の球に手を出してしまいましたが、落ちてくれてラッキーでした」
4回には右前打を放っており、オープン戦最後の試合でマルチ安打をマークした。

また、0-3の4回一死一、三塁。原口が西のスライダーをとらえ、左翼へ犠飛を放った。
「あそこはとにかく、1点でも詰める。まあ少し浅かったですが、最低限かなと思います」
5番打者として強い自覚をにじませた。糸井、福留の3、4番の連打でつくった好機。無得点で終わることだけは出来なかった。シーズンも、5番で開幕することが決定的。

能見が先発し、本番直前の予行演習をおこなった。1回一死満塁のピンチを招き、内角直球を打たれて、左前に先制適時打を許した。2回は失策絡みで2失点。4回も二死二塁から失点した。この日は、5回4失点で降板した。
「状態は悪くなかったのですが、ボールが高かったので高さを意識してやっていきたい。初めての開幕じゃない。自分個人でやるだけ。まず、しっかり投げられる状態にコンディションを合わせていく」