☆ <オープン戦:DeNA0-1阪神>◇18日◇横浜

「3番・中堅」で、初めて守備に就いて先発出場した糸井は、2回に難しい中直を好捕した。白球が上がった瞬間に、真っすぐ突き進んだ。反応というより、もはや本能。左中間寄り前方の痛烈なライナーを、鮮やかに前進してランニング・キャッチだ。
「怖かった」
と話したが、大股の足取りからは、恐怖心などみじんも感じさせなかった。中村外野守備走塁コーチは、
「低い打球は(故障していた膝を)かばいやすいけど、本能で捕った」
と、大絶賛。左翼の高山、右翼の中谷とは何度も合図を送り合い、連係を深めた。金本監督も、
「まぁ、ボチボチ。いいんじゃない? 1回飛んできたら」
とうなずく。6回に北條が左中間に決勝二塁打を放ち、1-0で勝利した。

岩貞が、6回4安打無失点と好投した。4回二死から1ヒット、2四球で満塁としたが、直球で左飛に仕留めてピンチを脱出。6回も無死一、二塁と走者を背負ったが、本塁を踏ませなかった。右打者への執ような内角攻め。内角に構える梅野のミットをめがけて直球、スライダーをあやつった。カウントを組み立てる上での見せ球、そして勝負球としても使える内角球。
「ちょっと走者をためる場面が多くてヒヤヒヤでしたけど、抑える配球をイメージして投げられたのは良かった」
と振り返った。金本監督は、好投するのは当然で、相手打者を寄せつけない投球を求め、今季の宿題とした。
「欲を言えば、もう少し真っすぐで押してほしい。スピード、キレを」

☆ <オープン戦:中日4-8阪神>◇17日◇ナゴヤドーム

「公式戦で見たいね。優勝がかかったような試合をね。興奮して、ぶっ倒れるような試合をしてみたい」
と、金本監督。若トラ打線が、9回二死から試合をひっくり返す逆転劇を演じた。

3-4と1点を追う9回だ。あとアウト1つの場面。糸原、高山の連打などで2死満塁の場面をつくると、5番・中谷が内角スライダーを強振。左翼フェンス上部にぶち当てる2点二塁打を放ち逆転。今季初めて、4、5番から降格した続く原口も、オープン戦1号となる3ランを左翼席に突き刺した。
「やっとね、しっかりスイングしたなかで。向こうも逆転されて、そういうスキをしっかり、一振りで仕留められたので。しっかりまた調子を上げていきたいと思います」
悩みに悩んでいた大砲候補の目覚めを、
「きっかけは何でもいい。本人が一番ホッとしたんじゃないかな」
と、金本監督は胸をなでおろした。

試合の流れを一変させるほどの、強烈なキング弾だった。4点を追う8回一死一塁。打席には、高山。カウント1-1から、138キロ直球をジャストミート。打球はグングン伸び、右翼席に飛び込んだ。
「しっかりスイングができたんで良かったです」
オープン戦3本塁打。この一発で、息を吹き返した打線は、8、9回の2イニングだけで8点を奪取。金本監督は、
「定期的に右打ち練習をさせて、ポイントが変わってきた」
と語る。