16日、大山の肉体改造プランを明かし、二軍へ降格させた。金本監督は、
「(前日に)ヒットを打ってタイミングが悪いんだけど(笑)、予定通り(14日、15日の)京セラ終わったくらいから、ファームに合流させて」
と、計画通りの二軍落ちであると説明した。続けて、
「打席に立たせるというよりは、一から体力作り。今日から。もちろん(2軍の)遠征には帯同すると思うけど、まずはしっかり振る力と、体を大きく、強くしようというので」
と、狙いを明かした。異例の英才教育だ。7月中旬の球宴までに現在の85キロから4、5キロ増という具体的なノルマも口にした。

☆ <オープン戦:オリックス8-0阪神>◇15日◇京セラドーム大阪

9安打完封負け。右膝関節炎から再起を期す糸井が、鮮烈のタテジマ・デビューを飾った。古巣オリックス戦に3番・DHで、FA移籍後初出場。第1打席で中前打を決めた。阪神へのFA移籍選手の初打席初安打は金本や片岡、新井らも打てなかったあいさつ代わりの1本。金本監督は、
「興味がない」
と、笑顔で、全幅の信頼を強調。1回二死走者なしで迎えた移籍後の初打席。ファウルを挟みながらフルカウントになった、7球目だ。外角低めへのスライダーに、全身がグッと止まる。巧みなバットさばきで、中前へ。
「膝のことがあった。やっとここまで回復した、としかない。久々の打席。真っすぐが速かったです。変化球を拾えたのは良かった」
節目の初安打だが、これしきで喜ぶはずがない。

秋山が、5回8失点と大炎上。二軍で登板した青柳も、5回6失点と結果を出せなかった。岩田や、小野らを含めた先発5、6番手争いはいったいどうなる?

また、内野のレギュラー確定は北條のみ、という不安もある。守備力の不安はぬぐえない内野の布陣固めが遅れている。オープン戦では主に一塁を原口、中谷。二塁を鳥谷、上本。三塁を大山、糸原、鳥谷。遊撃を北條、鳥谷らが守り、決定しているのは遊撃の北篠だけだ。

元凶は三塁に予定している新外国人・キャンベルの故障(左手首腱鞘炎)による出遅れで、いまだに復帰のメドが立っていない。実戦での打力も、守備も不透明。三塁が無理なら、一塁コンバートも考えられるが、今後他の選手の配置にも影響する。

※ <WBC:日本8-3イスラエル>◇2次ラウンドE組◇15日◇東京ドーム

0-0の均衡を破ったのは、筒香のひと振りだった。WBCの全員安打は大会史上初めて。

☆ <オープン戦:阪神5-3オリックス>◇14日◇京セラドーム大阪

小野、開幕ローテ入り生き残った。4回6安打2失点(自責は1)だった。
1回無死一、二塁のピンチでクリーン・アップを封じるなど、走者を背負いつつ、大崩れしなかった。
「真っすぐが指にかかって、前回より良かったです」
次回へ課題も残った。5日の広島戦(甲子園)同様に直球、変化球ともに抜け球が目立ち、カウント不利での投球を強いられた。金本監督は、
「ほとんど振っているのはボール。バッターは途中までストライクに見える。それだけ伸び、キレがある証拠」
と、浮き上がる軌道を描く“宝刀”を称賛した。

 
開幕1番バトルがヒートアップしてきた。オリックス戦で「1番・二塁」に起用された上本が、3打数2安打1打点の活躍。オープン戦打率は、6割9分2厘。成長著しく遊撃での出場が決定的な北條や、2号2ランを放った高山、ベテラン鳥谷との争いのなかで、存在感をアピール。さらにシーズンでの1番起用を問われ、
「十分、視野にあります」
と、金本監督は明言。

2試合連続の「2番」で出場した高山。2試合ぶりとなるオープン戦2号2ラン。力強いスイングで見せつけた、その長打力。すごみをも増した打撃で、チームを引っ張る。悠然と、ダイヤモンドを一周した。中堅左へ放った価値ある一発。会心の一打に、高山も納得だ。
「うまく前で打てたのもありますし、引っかけずに向こう(逆方向)に打てたのはよかった」

※ <WBC:日本8-5キューバ>◇2次ラウンドE組◇14日◇東京ドーム
試合は5-5の同点で迎えた8回、代打・内川の犠飛で勝ち越すと、続く二死一塁から、初回に先頭打者弾を放っている山田が2ラン。終盤までもつれる展開にケリをつけた。