28日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。午後1時過ぎに最終日の練習を終えると選手、関係者がグラウンドで輪になった。

☆「阪神紅白戦、白組2-2紅組」(27日、宜野座村営野球場)

小野、紅白戦に登板。2回を無安打無失点。テレビ中継表示では、153キロを計測して自己最速を更新。課題である変化球の制球力を磨き、開幕ローテ入りを目指す。小野は充実の表情を浮かべながら、
「この時期に出ると思わなかった。更新したのはうれしいですね」
と喜んだ。しかし、実戦で投げることで、課題は明確になる。
「ランナーがいる時はクイックで投げたりとか、バランスも悪くなる。質も良くなくなって、悪循環になる」
と自覚している。変化球を多投した7回一死後に連続四球を与えるなど、安定感を欠いた。だが、開幕まで時間はある。
「ブルペンとか、オープン戦で修正していければ。追い込んでからの勝負球をしっかり投げたい」

高山が27日、紅白戦で逆方向へ運ぶ「17年1号」を放った。紅組の3番左翼で出場。4回一死走者なしの場面だった。2ボール1ストライクから、ドリスの151キロ外角球をバットに乗せた。まるで鉄球を金属バットで打ち返したような「ガチン!!」という打球音が、快晴の宜野座に響いた。
「ストレートを待っていた。風があったんで」
打球は低い弾道で、左翼芝生席に突き刺さった。金本監督が求めるレベルも高い。
「もうちょっといい当たりで、スタンドインできるはず」
と、満足はせず。
「甲子園はいい風吹くんだから。浜風を利用しないと」
と、甲子園では逆方向への本塁打を量産できると、ハッパを掛けた。高山も当然のように、
「まだ1本打っただけなんで」
とサラリ。

大山が27日、3月オープン戦の一軍切符をつかんだ。岩田と、岩貞から2安打。この日、三塁を争うキャンベル内野手が左手首を痛めて、負傷交代。期待のドラ1が開幕スタメンまで上りつめる勢いだ。

迷いがない一振りだった。3回無死。大山が岩田の2球目、135キロ真っすぐに力負けすることなく振り抜いた。球脚の速い打球が、三遊間を破った。
「形ができているか分からないけど、積極的に振れているから、結果が出ているのかなと思います」
勢いは止まらない。5回は岩貞の真っすぐを中前に運んだ。7回にはドラフト2位小野と2度目の対戦。初対決の22日紅白戦は右飛に打ち取られたが、この日はバットを折られながらも、7球粘って四球を選んだ。この日唯一のマルチ安打と、全3打席出塁で存在感を示した。

スイッチヒッターに挑戦中の植田が27日の紅白戦、左打席で初長打を放った。
5回一死二塁。石崎の外角141キロ直球をとらえ、左中間を破る適時二塁打とした。
「しっかり振れたんでよかったです。カウントも早かったんで」
すかさず三盗にも成功して快足をアピール。プロ3年目で初参加の1軍春季キャンプで、最後の実戦でも好結果を出した。

右膝関節炎で別メニュー調整中の糸井が「定位置」である甲子園の中堅の守備に就くことなく、開幕を迎える可能性が出てきた。

3月19日から選抜高校野球が開幕することもあり、甲子園でのオープン戦は同12日の巨人戦が最後。リハビリ段階の現状からして、それまでに実戦で守備に就く可能性はきわめて低いと考えられる。中村外野守備走塁コーチは糸井について、
「経験もあるし、肩も元気そう。あまり心配してない。(現状は)トレーナー管轄なので、こちら側からは何も言えない。その日の状態次第だろうけど、残留期間中に守ったりすることもあるのでは」
と、見通しを話した。糸井本人も以前から、
「甲子園でも(フリー打撃の打球を追って)捕球練習しますよ」
と話しており、実戦で守備に就けないことに対する不安は見せていない。

オープン戦、快幕!

☆ <オープン戦:日本ハム3-11阪神>◇25日◇名護

「結果を出すことを一番の目標にしていたので、その部分は良かった。直球の走りも良かったし、初回から飛ばした」
オープン戦の開幕投手をつとめた秋山が、4回1安打7奪三振無失点の快投。先発5番手の最有力候補に違わぬ力を見せつけた。金本知憲監督は、
「どうだろうね…。今日はいいピッチングしたし、本当に安定している。これをシーズンで出せるかどうか。今までも何回もあったんだから、そういうチャンスは」
と、慎重。

「センター返しを意識していた。風にも乗ってくれた」
チーム1号だけでなく、17年オープン戦最速弾。北條の2本塁打に、中谷のホームラン、糸原も打点をあげて、植田の盗塁も…。16年日本一の日本ハム相手に11得点圧勝劇の幕を開けた初戦で、3本ものホームラン。ちょっと出過ぎで一抹の不安!?

大山が、うれしい初安打初打点だ。5回に代走で途中出場した。8回に回ってきた第2打席は一死三塁の好機。初球ストレートをたたくと打球は左前へ落ちる適時打となった。
「初球から振っていったなかで結果が出て、よかったです。紅白戦でもそうですけど、3球あるので3球しっかり振ろうと思っています。これまでやってきたことをしっかりやるだけです」