はじまったばかりの春季キャンプは、景気のいい話ばかり!

☆ 初めて背番号「7」のユニホーム姿を、球場滞在“34分間だけ”お披露。右膝関節炎の糸井外野手が1日、異例キャンプイン。ユニホーム姿でグラウンドへ入り、列を作って歓迎セレモニーに参加した時だけ。全体ウオーミングアップ中には、プール施設でのリハビリのため一時球場を離れ、移動時にはトレーニングウエアに着替えていた。

約1時間後に戻ると、午後からは宜野座ドーム内で体幹トレや約20メートルのキャッチボールで体をほぐし、最後のメニューとしてバットを握った。
「前から打ってる。キャッチボールも? うん。(通常のティーでは力を入れたかと問われ)まだ全然」
と、ほぼ座った状態ながら、トス打撃で130スイングを披露。その前日、糸井も読谷村のチーム宿舎で、午後5時半からおこなわれた全体ミーティングに参加。実はその1時間前、首脳陣、全39選手の部屋を1つ1つ“アポなし”で訪ね、あいさつ回りを敢行していたのだ。自ら足を運んだ糸井は、
「いやもう、ひとりひとりちゃんと顔を見てあいさつできた。やっと新しいチームに来たんだという実感が湧きました」

☆ 高山外野手が好発進だ。特打で113スイングで、17本の柵越えを披露した。約1キロのマスコットバットを振り込んできた成果を、披露。
「重いバットですけど、しっかり振れている感じでよかった。納得、とまではいかないですけど、去年に比べるといい感じになってきたかな、と思います」
打球は失速せず、オーバーフェンスするなど、飛距離も確実にアップ。金本監督は、
「スイングスピードが上がってましたね、高山は」
と、目を細め、
片岡打撃コーチも、
「インパクトの瞬間の力が強くなった」
とうなずいた。

☆ 大山内野手がキャンプ初日、主役の座を奪った。「初日の特打」も敢行し、宜野座球場に12本の柵越えを刻んだ。金本監督も30分間、付きっきりで指導しし、大絶賛。8日に予定される紅白戦で、実戦デビューする可能性が高まった。打撃練習中に、こう声をかけた。
「試しでいいから、トップ(の位置を)深くして、打ってみたら?」
その直後に、打球はオーバーフェンスした。
「振る力、全体的な体力、スイングスピードは去年の高山より劣っていると思うけどね。でも、対応力というのはすごくある。順応性を持っている」
また、三塁でシートノックに参加し、強肩発動”。
「うわさ通り、報告通り、肩がいいし、送球はいい。捕ったら、心配ないという感じ」
と、金本監督。久慈内野守備走塁コーチも、
「ボールは強いし正確。品のあるボール」

☆ キャンベル内野手が、守備練習で高代ヘッドコーチから合格点。
「しっかりと捕球している。理にかなった捕り方をしているよね」
午前中の5カ所ノックで、着目したポイントは捕球姿勢。どのゴロに対しても正面に入り、堅実に捕球していた。外国人特有の派手さや、軽さは見受けられず、本人は、
「ウオーミングアップと、ノックでここまで楽しめたのは、小さい頃以来だよ」
昨年10月以来となる屋外フリー打撃では、
「しっかり芯で捉えることを意識した。久々にしては良かったと思う」
と、手応えを口にしたキャンベル。58スイングで柵越えは1本だったが、ポップフライになる打球がほとんどなく、しっかりと広角に打ち返した。
「4番を打ってくれたら、助かる。右で4番に座ってくれたら、ありがたいけれど。そういう選手として、取ったわけじゃない」
と、金本監督。

☆ マテオと、新助っ人のロマン・メンデス。ドミニカン・コンビによる「守護神争奪バトル」がはじまった。この日、最も注目を集めたのは、メンデス。昨年抑えを務めたマテオの真横で、来日初のブルペン入りだ。直球のみで、26球。浮かべた笑顔が、順調な調整を物語っている。独特な投球フォームだ。スリークオーターと、サイドスローの間から放たれるクセ球。バランスも、制球も安定。
「いい感じで投げられたね。今日は50~60%くらいで投げた。まだ仕上げている段階なので、これからちょっとずつ投げていく」
金本監督は、
「風貌は、マテオそっくりだけどね。投げ方は、マテオよりきれいなんじゃないかな、肘の使い方とか」
と、評価。