「スクイズを失敗した後、『打て』のサインが出たから、何が何でも打ってやろうと。うまく気持ちで打てた。今日はひと安心」
シーソーゲームに決着をつけたのは、梅野だった。
「逆方向で、体を開かずにいけました。今までなら、三振になっていたかな」
8回、同点に追いついてなお一死二、三塁。初球でスクイズに失敗したが、2球目を中前に落として勝ち越しタイムリー。6カ月ぶりの適時打だった。
お立ち台では、何度も感謝の言葉を口にした。「サンケイスポーツ」によると、
「これだけのファンの前で、鳴尾浜に来てくださった方々も…。そういう思いを持って打席に立ったので、本当によかったです」

高山が7回二死一、二塁で中前に同点適時打。135安打とし、球団の新人最多安打(98年の坪井)に並んだ。高山、板山、坂本、青柳と2000年以降では初めてルーキーが4人もスタメンに並んだ。昨年までのタイガースとは、違うチームになった。今季初の5連勝で、4位に浮上。

今季135本目の記念すべきヒットは高山らしい、好機で打った強烈な一撃だった。
「坪井さんのように何年も結果を残してない。まだまだやっていきたい。今、打率が2割7分8厘。もう少し上げられれば」
1点を追う7回二死一、二塁。高山は2球目、外角152キロ直球を鋭く振り抜いた。打球は投手のグラブをかすめ、センターへ抜けた。135回目のHランプを背に、クールな男がグッと拳を握った。
「ずっと135という数字を聞かされていたので、1つの区切りとしてこられたのは良かったです。この甲子園のファンの前で、達成できて良かったです」

1-2の7回二死満塁で、バレティンを144キロの直球で空振り三振に切る。岩崎が軟投派から速球派に変身をとげて、セットアッパー試験に“一発合格”。
「全球が、勝負。自信のある真っすぐを投げました」
同点の7回一死一、三塁、大ピンチでマウンドへ。先発では130キロ台だった真っすぐが、別人のようだった。140キロ台中盤を連発。バレンティンに投じた1球目には、一軍で自身最速となる146キロをマークした。
「すごいボールを投げていたね。セットアッパーに決めたかな。素晴らしくなかった?」
と、笑顔の金本監督は、早くも来年の『八回の男』としての合格を示唆。

青柳は、5勝目を逃した。初回に1点の援護をもらったが、三回に同点とされた。球数100球を超えた7回、ピンチを残して降板。結局6回1/3を投げて、4安打2失点(自責点1)の結果だった。
「失点したイニングは先頭打者の出塁を許して失点につながってしまい、反省しないといけないです。7回はランナーを残して、苦しい状況のまま後ろへつないでしまい、申し訳ないです」
と、コメントした。

そして、マテオが3人斬り。20Sで、ド派手なガッツポーズ。ドリス退団も、現状では、マテオは残留の方向で検討。

<阪神4-3ヤクルト>◇27日◇甲子園