中盤にリードを奪って、快勝。継投で逃げ切り、なにげなく4連勝。6回無失点の岩貞は、9勝目。4四球を出し、球数も106球を費やしたが、走者を出しながらも、粘り強い投球を披露した。最下位回避が決まり、4位・ヤクルトに0・5ゲーム差に迫った。

「試合前のブルペンからあまり調子はよくないな、と感じていたのですが、原口が配球の面で助けてくれました」
と、岩貞はリードした後輩に感謝。自身の投球には、
「なんとか6回を0点で抑えることができました」
と、汗を拭った。140キロ台中盤の速球とチェンジアップ、スライダーのコンビネーションで、中日打線を相手に6回までわずか2安打。4四球と制球を乱すも、直球に球威があり7三振。これで9月は4戦4勝、防御率0・58で、月間MVPの最有力候補に躍り出た。

5回、ヒットと、相手のエラーもからみ、二死満塁で、2番・上本の左中間を抜く3点適時二塁打で先制。甘く入ってきた124キロ変化球を左中間に運び、走者一掃の二塁打となった。「サンケイスポーツ」によると、
「カウント2-1でしたし、塁も埋まっていたので、カウントを取りに来ると思ってストライクゾーンだけに絞って打ちにいきました。前の2打席は結果がでなかったので、なんとか食らいついて、どんな形でもいいのでランナーを返したいという気持ちだけでした。岩貞が0点で粘ってくれていましたし、先制できて良かったです」
と、コメント。

「まあ打者・1人なんでね。特に何もないですよ」
能見が、7回二死の場面で3番手としてマウンドに上がった。15年10月4日・広島戦(甲子園)以来の中継ぎ登板で、1/3回を1安打無失点に抑えた。
来季へ向け、新たな可能性を感じさせるリリーフ登板だった。金本監督も、
「能見と、岩崎。しっかりと右が来ても、大丈夫という左投手が1枚ほしい。能見は三振が取れるから。2人とも中継ぎに、ありえるかも。どっちかだろうけど」
と説明した。

さて、高山が球団新人最多安打へ、“王手”をかけた。初回に放った投手強襲安打で、高山の今季通算安打は134安打となった。98年に坪井が打ち立てた135安打の、あと「1」。王手をかけて臨むラスト3戦は、いずれも本拠地・甲子園だ。
「1本1本やっていくしかないし、昨日は選べなかった四球をチャンスで取れたのは、1つ良かったところかなと思います」
と、安打よりも3番としての仕事を果たした5、7回の四球を喜んだ。

<中日1-4阪神>◇25日◇ナゴヤドーム