高山、11度目猛打賞!

初回、イッキに5点。CS圏内を争う3位・DeNA相手に、9-3で大勝。今季2度目の先発全員14安打。能見、8回3失点でハマスタ今季初白星。

初球の直球をとらえた1番・上本の左前打が、号砲だった。一死後に高山が右前打、4番・福留は四球。一死満塁から原口、中谷が連続適時打。さらに今成の左犠飛、坂本の適時二塁打(プロ初打点)と止まらない。9番・能見まで、投手強襲安打で出塁した。

左手だけで、こじ開けた。原口にしか開けられない扉。粘って食らいついて、モノにした。不屈の男が、1回から打者11人で一挙5点の猛攻に火をつけた。「サンケイスポーツ」によると、
「初回のああいうチャンスで、最初にまわってきた打者がなんとかしないといけないので。週の初めに、いい流れを持ってこられたと思います」
追い込まれて、バットを短く持った。2球ファウルした6球目。外角フォークに体を折り曲げ、技ありの先制打。

中谷も、続いた。3試合ぶりのヒットが、猛攻撃を演出した。
「打った瞬間、タッチアップで最低でも点は入るなと思ったのですが、予想以上に打球が伸びてくれました。越えてくれてよかったです」
右中間フェンスを直撃する、2点二塁打。自身初の1試合3打点。初体験のヒーローインタビューでは、硬い表情ながらも、
「いつかは立ってみたいという思いがありました。甲子園でやりたいです」

「同じ相手に何度もやられることが、一番良くないこと。“やられたらやり返す”ではないけど、試合に出るからには何とか結果を出さないと」
高山が球団新人記録に肩を並べる固め打ちで、快勝に貢献。さて、その1回だ。初球の直球146キロをとらえると打球は鋭く、痛烈に一、二塁間を破って、一、三塁と好機を拡大した。
「最近3番に置いてもらっていても、いいところでチームに流れを持ってこられなかった。試合前に、『先制するぞ』といわれていたので、1打席目にかけていました」
一挙5得点を演出した一打が、今季11度目の猛打ショー開演の合図。原口の先制、決勝打を呼び込んだ。

さらに2回は先頭で中前打を放ち、中谷の適時打で生還。3回は一死一塁から右前打し、14日の中日戦(京セラ)以来となる出場6試合ぶりの猛打賞を決めた。ここは原口の犠飛で9点目のホームを踏み、安打がすべて得点につながった。
1998年の坪井に並び、球団新人最多となる11度目だ。チームの大先輩・福留もルーキーの99年(当時中日)に11度で、こちらにも肩を並べた。

完投こそ、逃した。3失点こそしたが、危なげなかった。一回から大量援護という先発投手としてはうれしい展開で、能見がスイスイと8回までイニングを進めた。8勝目を挙げた。
「全体的に(調子は)普通でしたよ。投げづらい面も? いやいや。ありがたいですよ」
伸びのある直球と、変化球を丁寧に投げ、早打ちの相手を手玉にとった。四球は8回の1つのみ。9被安打も、うち2つは、ほぼ野手の“失策”。走者を無駄にためず、8回105球でベイ打線を退けた。DeNA戦は今季5度目の先発で、昨年5月23日以来の勝利。

<DeNA3-9阪神>◇21日◇横浜