いやぁ、危なかった!

ヒヤヒヤ逃げ切り、連敗を3で止めた。能見が、7勝目。北條が守備でミスしながらも、同点の犠飛に勝ち越し打と、全打点をたたき出した。泥臭い内容ながらも、今必要なのはどんな形でも勝つことだ。

能見が、粘りのピッチング。ルーキー・坂本との2度目のバッテリーで、初めて白星を手にした。「サンケイスポーツ」によると、
「広島はいい打線なので、球数をかけながら粘りました。4回以降は感じよく投げることができました」
116球を投げ、6回2/3を6安打1失点。8三振を奪って、今季7勝目を手にした。1回にボークで献上した1失点で踏ん張った。試合後は、
「坂本との息も合っていた?」
との問いかけに、
「そうだね」
と、大きくうなずいた。

「前回のリベンジができてよかったです。自信になります。もっと経験していきたいです」
と、坂本。立ち上がりは、悪夢再来を予感させた。1回一死一、三塁で、サインの呼吸が合わず、能見がボーク。先制を許した。
「僕が迷ってしまいました。それがなかったら、ゼロ(失点)だったので…」
試合後は猛省を繰り返したが、1回を最少失点で切り抜けると、37歳ベテラン左腕の勢いを取り戻させた。

そして、まさに薄氷の継投で、逃げ切った。1点リードの7回二死走者なしで、リリーフ陣をつぎこむ。安藤から高橋へとリレーし、8回はマテオが登板して無失点。9回は球児がマウンドに上がった。3四球を与えて二死満塁のピンチを招いたが、渾身の直球で最後のマウンドを守りきった。

「毎日、必死でチームのためにと思って、やっています。今度は甲子園で…」と夢のお立ち台に思いをはせた。
初ヒーロー・インタビューの北條も、ほほを紅潮させた。
「いやぁ、もう、気持ち悪くなるくらいしんどかったです」
1回、いきなり守備で足を引っ張る。捕球も、ポロリと“落下”(記録は失策)。失点にはつながらなかったが、ボークを出して立ち上がりに苦しむ先発・能見に不要なストレスを与えてしまった。

だが、2回一死一、三塁で左犠飛を放ち、同点に。汚名返上、と思いきや3回には打球をはじき(記録は内野安打)、これまた失点にはならなかったが、ムードを悪くしてしまった。
「守備でエラーをしてしまいましたけど、能見さんがその後を抑えてくれたので。なんとか走者をかえして、同点に追いつこうと思っていました」
それでも、6回二死満塁で、カットボールに食らいつき遊撃内野安打。
「その前の打席で打っていたので、低めは捨てるくらいの気持ちで打ちやすいところを待っていました」
ミスを取り返す勝ち越し打。

<広島1-2阪神>◇10日◇マツダスタジアム

過去の試合;
● <広島10-3阪神>◇9日◇マツダスタジアム(岩貞乱調、3回途中5失点でKO。借金、11。狩野、2カ月ぶりスタメンで2年ぶり3安打)

● <ヤクルト7-6阪神>◇7日◇神宮(痛恨のサヨナラ負け。球児が、2回3失点と誤算。マテオが、サヨナラ打を浴びた。試合前練習、汗びっしょりになりながら中村コーチのノックを受けた高山が、今季9度目となる猛打賞の活躍)

● <ヤクルト6-1阪神>◇6日◇神宮(大乱調メッセ、今季最短の2回2/3でKO。福留、ソロ本塁打のみ。高山の表情は暗い。今季4失策目は、手痛い適時失策となった)