鳥谷、スタメンはずれた!

「これ以上、トリをさらし者みたいにするわけにいかない」
鳥谷が、先発メンバーから外れた。2012年3月30日のDeNA戦(京セラD)からの連続フルイニング出場が、歴代4位の667試合で途切れた。代わって大和が、「8番・遊撃」で出場。「サンケイスポーツ」によると、
「2、3回、話をしたのかな。メンタル的なこともあったし、調子そのものも外れることが、本人のためにもね。自分自身のためと、チームのため」
と、金本監督は説明した。よくぞここまで我慢したと思う。皮肉にも、後半戦初勝利で、連敗脱出。15安打と打線がつながり、2カ月ぶりの8得点。

「負けてばっかじゃね、ボクたちも悔しいんで。気持ちを全員で出せたことがよかった」
原口のバットが、また勝利の扉をこじ開けた。同点弾と、逆転V打。ホームプレート付近で高く跳ね、そのまま三塁手の頭を越えた。決勝の逆転2点打だ。
「ほんとうにね、ココってとこで一番集中して入りました。ほんとに、ファンの皆さんの応援も、ああいう打球になったと思います」
逆転したが逆転され、4-5で迎えた6回だ。荒木、北條がエンドランを決め一死一、三塁。福留の四球で、二死満塁で巡ってきた。フルカウントから150キロを、3球連続ファウル。9球目のカットボールに、食らいついた。高く弾んだ打球は三塁手の前で大きく跳ね、頭上を越えてそのまま左翼の芝を転々。2者が生還し、ひっくり返した。

島本が、1球でプロ初勝利。1球勝利は、史上40人目(41回目)。阪神では4人目だが、プロ初勝利が1球勝利になったのは、球団史上初。
「ピンチだったけど、ここで抑えたらいいアピールになる。チャンスだと思った。全力でいきました」
4-5の5回、二死一、二塁の場面で、メッセに代わって登板。初球で一ゴロに仕留めて、ピンチ脱出。直後の六回の攻撃で味方が3点を奪って逆転し、島本に白星を手にした。そのメッセ、5回途中5失点で降板。
「悔しい気持ちしかない」
と、9勝目ならず。

鳥谷は、重圧から解き放たれたように笑顔も見せ、最前列から声援。守備が終わると先頭でナインを出迎えた。6回二死満塁では代打で、しぶとく二塁適時内野安打。歴代3位の連続試合出場は1702に伸び、遊撃の守備へ。
「全然普通でしたよ。点が入って、よかったです。話し合い? 監督に聞いてください」
と、静かに話した。今後の鳥谷起用法については、
「少し時間をおいてね。闘志というか、前向きな、メンタル的なものが出てくるまでは…」
と、金本監督。

<広島5-8阪神>◇24日◇マツダスタジアム

過去の試合;
● <広島7-0阪神>◇23日◇マツダスタジアム(黒田に塩を送り、後半戦勝ちなしの5連敗。岩崎、2回0/3を7失点で降板後、右足に違和感を訴え、病院へ直行した。1番緒方、3番高山など組み替えた打線も機能せず。坂本がプロ2試合目の出場で、7回にプロ初安打を中前に放つなど2安打。守りも、5回を無失点)

● <広島4-2阪神>◇22日◇マツダスタジアム(広島戦8連敗。今季2度目の4連敗で、借金はワーストの14。守り負け。鳥谷、捕球できずに後逸。藤浪、癖バレていた。新フォームも6回4失点、不甲斐ない6敗目。西岡の代役1番・高山、3安打に1打点と奮闘)

● <阪神2-6巨人>◇20日◇甲子園(西岡、「左アキレス腱(けん)断裂」で負傷交代。今季絶望。狩野、意地の代打弾。青柳、6回途中4失点、2敗目も力投7奪三振)

● <阪神1-6巨人>◇19日◇甲子園(甲子園の巨人戦で、勝てない。能見-坂本の新バッテリー、ともに3回途中6失点KO。攻撃陣も、11三振を喫するなど、原口のソロのみ。鳥谷、ふるわず。3三振のゴメス、またも途中交代)

● <阪神1-2巨人>◇18日◇甲子園(まさかの逆転負け。最下位転落の後半戦発進。鳥谷の野選。3三振を含む4打数無安打。好投・メッセ、孤高のエース。高山、7度目猛打賞も走塁ミス反省)