高山が、30戦ぶり「1番」に復帰し、4打数2安打1打点。リードオフマンに戻って、チームの連敗を「3」で止めた。

「やっぱり主力の4人。鳥谷、西岡、ゴメス、孝介が打ってくれないと勝てない」
と、金本監督。「サンケイスポーツ」によると、
「5点取ったのも久しぶり。残塁は多いけど、点を取らないと波に乗っていけない。悪いことが、あり得ないぐらいのプレー、アンラッキー、不運が続いた。逆に、(幸運が)たまってると思う」

高山が、3回、泥臭い二塁内野安打から、全力疾走で先制点につなげ、4回は犠飛。貴重な追加点も、奪い取った。さらに6回には、中前にクリーンヒットを飛ばした。
「結果を出したいという気持ちでした。今のチーム状況と、久しぶりに1番で使ってもらって、(監督の)気持ちに応えたいと思っていました」
追い込まれてバットを短く持つことも、福留の姿を見て学んだ。犠飛に、
「追い込まれてから、うまくバットに乗せられた。全部出せたというほどではないですけど、少しずつ形になっている」
とうなずく。新人と、ベテランのコンビがマッチした。高山、鳥谷の1、2番が、そろってマルチをマーク。

3回だ。この回先頭の高山が二塁への内野安打で出塁すると、続く鳥谷が右前打を放ち無死一、三塁の好機を演出。3番・ゴメスの二ゴロの間に、高山が先制のホームを踏み、鳥谷は西岡の左越え適時二塁打で生還。4回一死三塁からは高山が中堅へ犠飛、鳥谷は左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、ゴメスの適時打で4点目のホームを駆け抜けた。

メッセ、また連敗を止めた。
「マウンドに上がる以上、いつも『勝ちたい』という強い気持ちを持っている。最近、チームも厳しい試合が続いていたし、なんとか勝ちたかったよ」
メッセが7回4安打3失点、10三振を奪う快投で、チーム・トップの7勝目を挙げた。4回から降り出した雨にも、苦にしなかった。最速152キロの直球は力強く、右打者には内角に食い込みながら落ちるフォークも効いた。突然乱れた6回は、土俵際の粘りが勝因だ。

「いいプレーをしてくれた」
メッセのお立ち台での発言が、最高のホメ言葉。三塁手・北條が飛んだ。黒土まみれになりながら、白球をつかむ。そのままクルッと回転して、一塁へ送球。
「簡単なゴロでも、気を抜いたら、いつかやる(ミスをする)と思っています。最初よりは、だいぶ(三塁を)落ち着いて守れるようにはなったと思います」
突然、浮足だったメッセを救ったのは、6回二死二、三塁だった。リードはわずか1点。打球は、三遊間へ。二走が俊足だったことを考えれば、抜ければ逆転されていた。それに、終盤での犠牲フライも効いた。

また、西岡のナイス走塁で、勢いをつけてくれたこと。点にはつながらなかったが、2回ウラの中谷の一邪飛での一塁からの、タッチアップ。いかにも、野球巧者。

<阪神5-3DeNA>◇28日◇甲子園

過去の試合、及び特別編;
※ 新人、唯一人選ばれた高山。マツダオールスターゲーム2016のファン投票の最終結果が27日、発表され、高山外野手部門の3位で選出された。
「今はこういう状況ですが、頑張っていきたいと思います。ファンのおかげで光栄な舞台に立たせてもらえるので、タイガースの一員として期待に応えられるようにしたいです」(「サンケイスポーツ」)

● <広島4-3阪神>◇26日◇マツダスタジアム(痛恨、サヨナラ負け。俊介と、中谷が交錯し落球。「超変革」の悲しき代償。岩貞悔し泣き、あと1死から悪夢。借金は今季最多の7。首位広島とのゲーム差は「10・5」に拡大し、最下位・ヤクルトとわずか0・5差。早ければ30日にも自力優勝の可能性が消える)

● <広島4-2阪神>◇25日◇マツダスタジアム(福留が、2安打を放ち、日本選手として史上6人目の日米通算2000安打に到達した。中谷、一矢報いたプロ1号。待望一発出た)

● <広島4-2阪神>◇24日◇マツダスタジアム(球児、救援3度目失敗。豪雨で反撃のチャンスを断たれた。リーグ戦再開初戦を落とし、5位に転落。藤浪、粘投も白星はつかなかった。7回125球を投げ、4四球の被安打5で2失点(自責1)。「7番・左翼」で先発出場した中谷が、3安打1打点の活躍。自身初の猛打賞)

※ (高山、再生プラン。ふたたび掛布塾の門をくぐる。一軍の日程が空いた今こそ、見つめ直すチャンスでもある。実戦に出なくてもいい。室内練習場でバットを振らせて、フォームをチェックする。23日まで滞在予定でその後、広島へ向かう。

与えられた時間は、わずか2日間。本来なら1軍コーチ陣が指導して修正するところだ。23日には、全体練習も予定されている。だが、金本監督は一、二軍の枠組みをすっ飛ばし、超変革の荒治療。24日から再開するリーグ戦で浮上するには、この男の力が必要不可欠だからだ。

掛布二軍監督は22日、合流した高山に、約1時間の“集中講義”をおこなった。

グラウンドでの全体アップ前に、指揮官による約15分のカウンセリングを受けると、室内練習場に場所を移した。まずはティー打撃を25分。掛布二軍監督は正面、背後といたる角度から、現在の打撃フォームを解析。その後、身ぶり手ぶりを交えて、メスを入れはじめた。
「考えすぎているんだろうね。単純に来たボールを打つ。シンプルに。対応力があるから、それが邪魔しちゃっているんだろうな」
と、トップレベルの投手を相手に、試行錯誤していた“愛弟子”を思いやった。
「体重移動が使えていなくて、腰の回転もヘッドも出ない。ステップ幅が大きすぎるので修正したよ。(狭めて)3足ちょっとぐらいかな。キャンプでやったことだよ」)