藤浪、満点投球!

「仙台はね、ヤジも少なくて、すごく投げやすかったと思います」
そんなちょっと笑えるヒローインタビューに、続きがある。
「関西のファンと比べると、すごく温かく応援してもらったので、本当にありがとうございました」
と、これってどう思う?(笑)じつに口もなめらかだったようだ。藤浪が満点投球で、今季初完封勝利。楽天打線を、わずか1安打に封じる快投だった。4勝目(2敗)を挙げた。ジャスト100球の、省エネ投球。打たれた安打は、わずか1本で、2四球、4奪三振の内容だった。チームは連勝で、交流戦最初の3連戦を勝ち越し。
「一番長かったですし、本当につらい時期だったので、何とか久々にいいピッチングができて良かったです」
長いトンネルを抜けた。気温14度。力勝負ではなく、バランスを重視。直球は、最速150キロ。カットボールなど変化球を、ストライクゾーンにちりばめ、ゴロアウトは22を数えた。
「寒かったですし、球威や、球速にこだわらず打ち取っていこうと思った」
弔い星でもあった。元監督の、後藤次男氏の死去が球団から発表された。老衰のため死去、享年92。温厚な性格と、熊本県出身ということもあり、あの人懐っこい笑顔で、「クマさん」の愛称で愛された。

鳥谷、全開近し。6戦連続で「1番・遊撃」の阪神・鳥谷が先制点にからむ初回の右中間二塁打と、5回にも5号ソロ。球団旗がちぎれそうになるほど、右翼から左翼へなびいていた。そんな風に、鳥谷が白球を乗せた。「サンケイスポーツ」によると、
「イニングの先頭打者だったので、次の1点を取るためにも、まずは出塁するという意識で打席に入りました。スタンドに入るかどうかという当たりでしたが、本塁打になってくれてよかった」
2-0の5回先頭。カットボールを、流し打った。舞い上げた打球は、左翼席最前列の「Eウイング」に着弾。3試合ぶりの、トドメとなる5号ソロ。

40日ぶりの一軍復帰即「2番・DH」で、スタメン出場した西岡も魅せた。
「急だったんで、僕自身驚きがあったけど、必要とされていることを意気に感じて、結果で応えようと思っていた。必要とされているうちが”ハナ”なんでね」
3回先頭で、カットボールをとらえた。中前に弾き返すと、続く福留の右前打で、一気に三塁へ。打と、足で好機を演出し、ゴメスの三ゴロで本塁に生還し、貴重な追加点を奪った。スターティング・メンバーに西岡の名前があるだけで、やはり厚みが違う。代わりに、腰を痛めた上本が抹消。

<日本生命セパ交流戦:楽天0-3阪神>◇2日◇コボスタ宮城