守護神・球児、復活!

逃げ切り勝ちで、引き分けをはさんだ連敗を2で止め、勝率5割に復帰。球児が3-2の9回に登板し、三者凡退、無失点。日本球界4年ぶりのセーブを挙げた。

大歓声に包まれた。甲子園に、ストッパー・球児が帰ってきた。13球。すべてが「火の玉ストレート」だった。急速こそ148km/hとか、唸るようなスピードではなかったけれども、バットがくるくるまわった。「サンケイスポーツ」によると、
「記憶がよみがえる? そう感じないようにしました。きょうのゲームに集中できるように。みんなが疲れているときのために、僕がいる。勝てばどこをやってもいい。歓声は聞こえました。後押しになりました」

先発で開幕も、前日まで1勝2敗、防御率5・88。7日のヤクルト戦(甲子園)で3回5失点と打ち込まれたのを最後に、リリーフに配置転換となった。セーブ機会はおろか、リード時の登板も今季初。

股関節付近の違和感を訴える新守護神マテオや、登板数が多く、体調不良のドリスを試合メンバーから事実上外していた試合、球児しかいなかった。「火の玉ストレート」が、チームの窮地を救った。

前日17日の敗戦の要因を招いた、ポロポロ・ミスの主力2人が、接戦勝利に大きく貢献した。同点に追いつかれた直後の4回一死満塁、鳥谷が勝ち越しの左犠飛を放った。
「1本出ればよかったですが…。なんとかバットに当たれば、と思っていた」
5回には、ゴメスがダメ押しの11号ソロ。
「いい感じで打てたね。確かに最近いろいろあったけど、ミスをしようとしているわけではないし、終わったことは終わったこととして、新たに全力でプレーしたよ」

ヒーローは、石崎。炎の18球。直球勝負で、火を消した。今季4試合目。10日ぶりのマウンドは、3-1の6回一死一、二塁。相手は、ビシエド。まさにのるかそるかの場面だった。
「絶対に負けない、と思って、1球1球投げました。腕をしっかりと振って、投げられました」
いきなり2ボールも冷静だった。150キロで空振り。最後は、高めの148キロで空振り三振。続くナニータへの初球はファウルとなったが、自己最速にあと3キロと迫る152キロを計時。「今季初めてですね。ちゃんとみていますよ」
と、照れ笑いを浮かべた。その同期入団の石崎と並んでのお立ち台で、先発・横山が甲子園初勝利の味をかみしめた。
「悪い流れが続いていたので、何とか僕が切ろうという強い気持ちをもって、マウンドに上がりました。周りのお客さんもそうですし、ホーム球場なので全然、雰囲気が違いました」
6回、ヒットを浴び、四球で一死一、二塁としたところで降板。「投げきらないといけなかった。慎重になりすぎた。反省点ばかり」
と振り返ったが、石崎の好リリーフにも助けられ、ついに甲子園での勝利をつかんだ。

<阪神3-2中日>◇18日◇甲子園

過去の試合;
● <阪神3-4中日>◇17日◇甲子園(金本監督が激怒、イスを蹴飛ばすなど荒れ狂った。逃げ切れず、9回逆転負け。借金1。ゴメス、鳥谷の落球が、ケチのつきはじめ。負けは、ドリス。メッセ力投、7回を4安打1失点も、報われず。高山、8戦ぶりマルチ。勝ち越しの2点タイムリー。1-1の同点に追いついて、迎えた2回二死二、三塁、直球を右前に運んだ。マテオ、左股関節の違和感で抹消? )

△ <DeNA5-5阪神>◇15日◇横浜(痛恨ドロー。8回のお見合いフライが、すべて。マテオ、誤算。来日初被弾、自己ワーストの被安打5本と打ち込まれた。能見、8回途中5安打3失点も、ムナし。鳥谷、左翼スタンドに2号2ランを放った。が、チームは、5安打に終わった。なんとまあ、3番が大和だ。これで8試合連続で1ケタ安打。リーグ5位の2割4分1厘、貧打ぶりは深刻)

● <DeNA3-1阪神>◇14日◇横浜(岩貞が今季最短となる、77球、4回5安打3失点で降板。投手へのムダな四球は、厳禁。そんなことよりも、5安打で1点止まり。相変わらず、打てない。その打線こそ、問題なのだ。日替わりで、オーダーを組む金本監督は、
「このメンバーで、固定しようというのが間違っている」
と言い切った)